（戦闘開始）

《開始直後》
アルミラ「一人では危険だ。　援護する。」
フィール「すまない！」

＜ムービー＞

（テセラ・ウルナに攫われるドロシーと子供たち）

フィール

　　ドロシーーーーーっ！！


ドロシー

　　お兄ちゃあああーーん！！


フィール

　　待てっ！！

（追いかけようとするフィールの前にレオンが降り立つ）

フィール

　　どけえぇぇぇぇっ！！

（フィールがレオンに切りかかる。
　左手のレクスでレオンが受け止める）

レオン

　　なんだてめえ……
　　なんで人間がレクスなんぞ……


フィール

　　どいてくれ！
　　ドロシーが……っ！！

（レオンが剣を離す）

レオン

　　へへへ……てめえ……
　　いいツラしてやがんなあ　おい！

　　てめえが何モンかなんてこたあ
　　とりあえずどうでもいい……

　　つまんねえシゴトで
　　クサってたとこなんでな！

　　ちょいと付き合えよ！

（レオンに弾かれて倒れるフィール。
　追い討ちを遮るように二人の間へとアルミラの武器が刺さる）

レオン

　　誰だっ！？


アルミラ

　　レオン　私の気配に
　　気がつかなかったのか？


レオン

　　あ……アルミラ！？


アルミラ

　　おまえがそれほど熱くなるとは
　　……やはり大した少年だな

　　無事か？
　　少年……

（アルミラが木の上から二人の間へと降り、倒れたフィールを覗き込む）

フィール

　　だい…じょうぶ……
　　ドロシー……を……

（刺さった武器を抜きながら立ち上がりつつ武器を構えるアルミラ）

アルミラ

　　少年
　　今は目の前の敵に集中しろ

　　こいつもＯＺだった男だ
　　そのザマでは勝てん

（フィールが立ち上がる）

アルミラ

　　そうだ……

　　私が援護する

　　あとの事は
　　こいつを倒してから考えろ


レオン

　　あ……アルミラ……
　　何言ってんだよ　おまえ……

　　なんでおまえが
　　人間をかばうんだ？

　　神々に逆らうってのか？
　　どうしちまったんだよ！？


アルミラ

　　どうかしているのは
　　おまえの方だ……レオン

　　いや……
　　我々……だったのだな


レオン

　　なんだよそりゃ！
　　わけわかんねえぞ！！


アルミラ

　　ああ……そうだろう
　　今のおまえではわかるまい

　　頼む……少年

　　こいつも私のように
　　解放してやってくれ……

（レオンのレクスにエテリアが集まる）

レオン

　　ちっ……
　　何だってんだよ！！

　　けどな……アルミラ！
　　おまえと戦えるのは悪くねえ！

　　来やがれ！！！

＜ムービー終了＞

（戦闘開始）
（ＢＯＳＳ　レオン）

《ボス戦開始直後》
アルミラ「来るぞ！　少年！」

（レオンの悲鳴　落ちた羽が砕ける）

（戦闘終了）

レオン

　　ハァ…
　　ハァ…

　　くっ…！


フィール

　　………


アルミラ

　　目がさめたか？
　　レオン。


レオン

　　ああ…さめたぜ…
　　これ以上ねえくらい
　　ハッキリとな…

　　くそぉっ！！
　　許せねえ！！

（足音）

アルミラ

　　待て！　レオン！
　　どこへ行くつもりだ！？


レオン

　　テオロギアに決まってんだろ！！

　　なにが神々だ！
　　おれの頭ン中
　　勝手にいじくり回しやがって…

　　ブチのめさねえと
　　気がすまねえっ！！


アルミラ

　　…カテナに戻っても
　　闘争本能の強さは変わらんな…


レオン

　　止めるなよ！　アルミラ！！


フィール

　　待ってくれ！


レオン

　　あぁ？


アルミラ

　　少年？


フィール

　　その…テオロギアっていうのは
　　神々の城だろう？

　　ドロシーたちも
　　そこへ連れて行かれたのか？


アルミラ

　　ああ…そうだ。
　　御使いがさらった子供たちは
　　みなテオロギアに集められる。


フィール

　　そうか…
　　じゃあ…


＜選択肢１　→　アルミラ＋１＞

「ぼくもつれて行ってくれ！」


レオン

　　あぁ！？
　　なに言ってんだ　てめえ…


アルミラ

　　少年？

　　正気か！？　少年！
　　人が神に挑むと言うのか！？


フィール

　　ああ！
　　ぼくはドロシーたちを
　　助けなきゃいけないんだ！


アルミラ

　　…少年…


フィール

　　たのむレオン！
　　テオロギアに行くのなら
　　ぼくも連れて行ってほしい！


レオン

　　お…おいおい！
　　ちょっと待て！

＜選択肢２　→　レオン＋１＞

「テオロギアまでの道を教えてくれ！」


アルミラ

　　正気か！？　少年！
　　人が神に挑むと言うのか！？


フィール

　　ああ！
　　ぼくはドロシーたちを
　　助けなきゃいけないんだ！


アルミラ

　　…少年…


フィール

　　レオン…
　　あなたに迷惑はかけない。
　　道さえわかれば一人でも…


アルミラ

　　…それは非合理的だ。
　　目的地が同じなのに
　　別行動を取る必要はないだろう。


フィール

　　え…？


レオン
　　お…おいアルミラ！
　　ちょっと待て！

レオン

　　冗談じゃねえ！　こんなガキ！
　　連れてったって
　　足手まといになるだけだぜ！！


アルミラ

　　…そのガキに
　　倒されたのは誰だ？


レオン

　　むぐっ！？


アルミラ

　　おまえを解放したのは
　　まぎれもなくこの少年の力だ。

　　足手まといになるどころか
　　強力な味方になると思うが？


レオン

　　む…ぐぐぐぐ…

　　あ～あ～！　わかったよっ！
　　勝手にしやがれ！！


フィール

　　あ…


＜選択肢１　→　レオン＋１＞

「ありがとう　レオン！」


レオン

　　けっ！
　　礼ならアルミラに言えよっ！

＜選択肢２　→　アルミラ＋１＞

「ありがとう　アルミラ！」

アルミラ

　　なに　気にする事はない。
　　私も連れは一人より
　　二人の方がいいからな。


フィール

　　え…連れって…


レオン

　　まさか　おまえまで
　　ついて来んのかよ！？


アルミラ

　　別におかしくはないだろう。

　　神々は離反者を決して許さない。
　　どこへ隠れようと
　　必ず討伐の御使いを送り込んで来る。

　　私一人で逃げ回るよりも
　　おまえたちと共に行動する方が
　　生き延びられる確率は高い。


フィール

　　………


レオン

　　…おまえの計算高さも
　　変わんねえな…


アルミラ

　　…それに
　　子供たちがさらわれたのは
　　我々にも責任がある…


レオン

　　ま…まあ
　　そりゃあ…な。


フィール

　　アルミラがきてくれるのは心強いよ。
　　ありがとう！


アルミラ

　　気にするなと言ったろう。

　　そう言えば…
　　まだ名前を聞いていなかったな


フィール

　　ぼくの名前はフィール。
　　フィールだ。


アルミラ

　　そうか、よろしく頼む。
　　フィール。


？？？

　　相談はまとまったか？


フィール

　　え？


？？？

　　（羽音）


フィール

　　うわぁっ！！
　　トト！？


レオン

　　なっ
　　何だコイツ？


トト

　　話がすんだのなら
　　ご主人を助けに行くぞ！
　　さっさとせい！


フィール

　　…って　おまえ…
　　飛んだりしゃべったり剣になったり
　　いったいどうなってるんだ！？


アルミラ

　　私も興味があるな。
　　なぜレクスが自律行動をしている？


フィール

　　レクス…？


トト

　　………


アルミラ

　　私の右脚やレオンの左腕を
　　覆っているのがレクスだ。

　　神々が御使いに与えた武器だよ。
　　エテリアを吸収して
　　実体化させる能力がある。


フィール

　　あ…じゃあ
　　ぼくが使った剣は…


アルミラ

　　そうだ。
　　あれは間違いなくレクスの力で
　　造られたものだった。

　　しかし…レクスが単独で動くとか
　　意志を持ち言葉をしゃべるなどという話は
　　聞いた事がない…

　　どういう事なのだ？


トト

　　…知らんな。
　　おれサマは初めからこうだった。

　　おれサマの正体など
　　おれサマにもわからんし
　　興味もない。


フィール

　　は　初めからって　おまえ…
　　ずっと普通のネコだったじゃないか！


トト

　　そんな事よりも…だ。

　　早くご主人を助け出さねばならん！
　　先を急ぐぞ！グズども！


レオン

　　誰がグズだ！　このクソネコ！
　　なんでてめえがシキんだよっ！！


トト

　　わめくな単細胞。


レオン

　　な…なんだとっ！？


トト

　　先を急ぐといっておろうが。
　　単細胞の相手をしておるヒマはない。

（羽音）

レオン

　　てっ…てめえ！
　　待ちやがれっ！！


フィール

　　………
　　…あの…


アルミラ

　　我々も行こう　フィール。
　　先を急ぐべきだという意見には
　　私も賛成だ。


フィール

　　…あ、ああ！